新しいノートを開いて、「次の新月までに、どんな毎日を過ごしたいだろう」と考えてみる。新月の願い事は、月の巡りを節目に、自分の望みを言葉にするスピリチュアルな習慣です。
けれど、調べるほど「何時間以内?」「何個まで?」「もう叶ったように書かないとだめ?」と、作法のほうが気になってしまうこともあります。まず押さえたいのは、新月の時刻を確認し、そのあとで、自分が望む暮らしやあり方を書くという流れです。
ここでは、占星術で紹介されている作法を確かめながら、初めてでも取り組みやすい書き方を紹介します。願いの例文は、気持ちを言葉にするための例です。自分の生活に合う表現へ変えて使ってください。
新月に願い事を書くのは、なぜ?
新月は、月の満ち欠けが一巡して、再び満ち始める節目です。スピリチュアルや占星術では、その始まりに「種をまく」「新しい意図を置く」という意味を重ね、願いを記す習慣があります。
日本では、占星術家Keikoさんの「パワーウィッシュ」など、月の巡りを使う願い方が紹介されています。Keiko公式の解説では、新月には意図を、満月には感謝を表すというサイクルが示されています。これから育てたい願いの種を、見えない月に託す。そんな占星術の世界観に親しむ時間です。
月を見て心が落ち着く人なら、その巡りを、自分と向き合う約束の日にしてみるとよいでしょう。なお、新月の月は通常、地上から見えません。月を探したり、月光を浴びたりできなくても、室内で静かに書けます。
いつ書く? 新月になった時刻から数える
最初に、その月の新月の日時を調べます。国立天文台の案内によると、「暦要項」の「朔弦望(さくげんぼう)」から、新月・上弦・満月・下弦の日時を確認できます。「朔(さく)」が新月です。日本で行う場合は、日本時間の表示かどうかも見ておきましょう。
書く時間の目安は、取り入れる方法によって違います。Keikoの公式案内では、新月・満月の正確な時刻から24時間以内に書き始めるとされています。この方法を試すなら、まず新月を迎えたあとの一日から、落ち着いてノートを開ける時間を選んでみましょう。
24時間は、新月の日の午前0時からではなく、新月になった時刻から数えます。たとえば新月が10日15時なら、翌11日15時まで。これは数え方の例で、実際の新月日時ではありません。
「間に合わせないと」と仕事や睡眠を削る必要はありません。落ち着ける時間を先に確保し、その枠の中で書いてみてください。書き逃した場合も、願いそのものが無効になるわけではありません。次の新月を待つか、今日の日付で自分の希望を書き留めておけます。
用意するものは、ノートとペン
まずは手元にあるノートとペンで十分です。願いを書いた日が分かり、あとから読み返せるものを選びます。お気に入りの紙やインクを使うのも、静かな時間を楽しむ工夫になります。
机を拭き、お茶を一杯用意する。花や、眺めると落ち着く石をそばに置く。そうした準備を「自分の場を整える浄化」として取り入れてもよいでしょう。道具がそろわなければ始められない、ということはありません。
新月の願い事を書く、5つの手順

1.今の気持ちを、そのまま書き出す
いきなり願いをきれいに書こうとせず、「最近、何がうれしかった?」「何に疲れた?」「どう過ごせたらほっとする?」と、自分に聞いてみます。数回、無理のない呼吸をしながら、思いついた言葉を余白へ書いてください。
スピリチュアルな感覚を大切にするなら、「今の私が本当に望んでいることに、気づかせてください」と心の中で問いかけても構いません。強いひらめきが来なくても大丈夫。何度も出てくる言葉や、読んで少し安心する一文から選べます。
2.願いは、自分を主語にする
「あの人が私の思いどおりになる」と書くと、相手の意思や事情が置き去りになりがちです。「私は、気持ちを落ち着いて伝えられます」「私は、お互いを大切にできる関係を育てます」のように、自分の望む関わり方へ戻してみましょう。
相手への気持ちを消す必要はありません。「あの人と、無理のないペースで会話を重ねたい」と願うこともできます。ただし、返事や関係の進み方は二人で決めるもの。現実の相手の言葉も、同じように大切にしてください。
3.望む状態を、一文ずつ書く
「不安になりません」だけで終えるより、「私は、分からないことを相談しながら仕事を進めます」と書くと、望んでいる場面が見えます。一つの文へ、恋愛も仕事もお金も詰め込まず、話題ごとに分けてみてください。
「私は、安心して話せる人たちとの関係を育てます」のように、これから迎えたい状態を書いてみます。Keikoのパワーウィッシュでは、新月に「私は〜を意図します」という形を用い、満月には実現した喜びと感謝を記します。まず自分の素直な言葉で願いを書き、特定の方法を学ぶときは、その本や公式解説の形式へ整えてみましょう。
「10個まで」と紹介する方法もありますが、Keiko公式の解説では個数を制限していません。一つの共通ルールだと考えず、選んだ方法の説明に合わせましょう。初めてなら、心が動く願いを少数選ぶだけでも、ゆっくり向き合えます。
4.読み返して、しっくりくるか確かめる
誰かに褒められる願いを選んでいないか、本当は気乗りしない目標を混ぜていないか。一度、静かに読み返します。「これが叶ったらうれしい」と感じる部分を残し、違うと思ったところは書き直して構いません。
最後に、今そばにあるものへ感謝を添えるのも一つの方法です。「考える時間が持てたことに、ありがとう」「相談に乗ってくれる人に、ありがとう」。感謝を無理に探す日にはせず、自然に思い浮かんだときだけで十分です。
5.願いの下に、今週できることを一つ添える
願いの文章とは行を分けて、最初の行動を書きます。「作品を人に見てもらう機会がほしい」なら、見せたい作品を一つ選ぶ。「ゆとりのある暮らしがしたい」なら、今週の予定から減らせる用事を確認する。書いた願いに、自分からも応えてみます。
毎日大きな変化を起こす必要はありません。次の新月にノートを開いたとき、「これはやってみた」と言える行動が一つあれば、そこから続きを考えられます。
恋愛・仕事・暮らしの願い事の例文
次の例は、そのまま写すための決まり文句ではありません。言葉の雰囲気が自分に合うか、読んだときに具体的な場面が浮かぶかを見ながら、書き換えてください。
| 願いのテーマ | 書き方の例 |
|---|---|
| 新しい出会い | 私は、自分らしく会話を楽しめる相手との出会いを、喜んで受け取ります。 |
| 今のパートナーとの関係 | 私は、自分の気持ちを伝え、相手の話にも耳を傾ける時間を大切にします。 |
| 仕事・表現 | 私は、得意なことを人に伝え、やってみたい仕事に一歩踏み出します。 |
| お金との付き合い | 私は、お金の使い道を落ち着いて選び、安心できる暮らしを育てます。 |
| 休息・自分の時間 | 私は、休む時間を予定に入れ、好きなことをゆっくり楽しんでいます。 |
たとえば出会いの願いを書いたあとなら、気になっていた集まりを調べる、友人に紹介を頼むなど、自分が選べる動き方があります。仕事なら、応募先を一つ調べる日を決めてもよいでしょう。願いと行動の両方が、自分のペースに合っているか確かめます。
よく迷う、時間や作法のこと
ボイドタイムは避けないといけない?
ボイドタイムは、月とほかの天体の角度の関係から占星術で定める時間帯です。願いを書くときに避ける流儀がある一方、Keikoのパワーウィッシュでは気にしなくてよいとされています。「避けるべき」と「気にしなくてよい」が並んでいるのは、方法の違いによるものです。
本を一冊選んで実践しているなら、まずはその本の作法で試してみてください。いくつもの方法を重ねて、書ける時間がなくなるほど厳しくしなくても大丈夫です。ここで紹介した日時や作法は占星術の実践上の目安で、願いの実現を科学的に保証する条件ではありません。
昼間や雨の日に書いてもいい?
新月は、夜だけに起こるものではありません。昼間に新月を迎える月もあります。天候によって新月の時刻が変わるわけでもないので、月が見えることを条件にしなくて大丈夫です。夜空を眺めるのが好きなら、書く前後に窓を開けて、季節の空気を感じる楽しみ方もできます。
スマホに書いてもいい? 書いた紙は捨てる?
決まった本の方法を試すときは、その本の道具や書き方に合わせると迷いません。自分の気持ちを記録する習慣として始めるなら、スマホでも、日付を付けて読み返せる場所に残せます。通知が気になる場合は、紙のほうが集中しやすいかもしれません。
紙は、次の新月に振り返れるよう、ノートや封筒で保管しておくのがおすすめです。捨てたら願いが取り消されると心配する必要はありません。個人的な内容が書かれているので、手放すときは他人に読まれないよう処分してください。
書いた後は、次の新月に読み返す日を決めておく
願いを書いたら、毎日「まだ叶わない」と確認し続けるより、次に読み返す日を決めてノートを閉じます。その間にやってみたいことは、普段の手帳へ移しておくと忘れにくくなります。
次の新月には、実現したこと、途中まで進んだこと、今は望まなくなったことを見てみましょう。願いが変わっていたら、その変化も書き留めます。叶わなかった項目だけに目を向けず、必要な準備や、無理のあった条件も確かめてください。
次の新月に同じ願いを書いても、少し違う言葉になっていても構いません。見えない月がまた満ちていくように、願いも、気づいたことを重ねながら育てていく。ノートの最初のページには、新月の日時と、その日に思い描いた未来を残しておきましょう。
参照資料
Keiko’s パワーウィッシュアカデミー:書き始める時間の案内
Keiko公式 Moon Sign:新月・満月の書き方と、個数・ボイドタイムについて
資料確認日:2026年10月10日。新月の日時は天文学の情報、願い事の作法は占星術上の説明として紹介しています。