お金持ちになりたい。毎月の支払いに追われず、行きたい場所へ行き、大切な人にも気持ちよくお金を使いたい。そんな願いから、お金の引き寄せに興味を持つ人もいるでしょう。
思い浮かべるのは、通帳の数字だけでしょうか。旅先で値段を気にしすぎず食事を楽しむこと、大切な人への贈り物を選ぶこと、好きな仕事を続けられること。願いの先の光景まで描くと、自分が受け取りたい豊かさが見えてきます。ノートを一冊用意して、お金との付き合い方を少しずつ変えてみましょう。
お金の引き寄せでいう「豊かさに意識を向ける」とは
引き寄せでは、自分の思いや感情と、出会う出来事が響き合うと考えます。お金に当てはめると、「ない、足りない」という思いだけにとらわれず、受け取りたい暮らしや、すでにある恵みにも意識を向けるという実践になります。
日本で引き寄せを紹介する奥平亜美衣さんの『まいにち引き寄せ』の出版社公式紹介でも、普段の生活で心地よさや喜びを感じること、お金をためるなら使い道を決めることが取り上げられています。「豊かになったら、やっと幸せを感じられる」と先へ延ばしていた楽しみを、今の暮らしにも見つけてみる。そんな入口なら始めやすそうです。
ここからは、その考え方に親しむためのノートの使い方を紹介します。願うだけで収入が増えると約束するものではありませんが、お金について考える時間を、不安だけで終わらせないための実践です。
1.叶った日の自分を、ひとつの場面にする
ノートの最初に「お金があったら、本当は何をしたい?」と書きます。人に見せないページなので、遠慮せずに。憧れのホテルに泊まる、家族と旅行する、自分の店を持つ。何が浮かんでも、すぐに「無理だ」と消さずに残しておきましょう。
次に、その場にいる自分を少しだけ想像します。窓の外には何が見えるか。誰と笑っているか。お金を払うとき、どんな気持ちでいたいか。たとえば「海の見える宿で、家族と来年も来ようと話している」。金額だけの願いより、心が動くところをつかみやすくなります。
書き方は、「私は、好きな仕事で得たお金を、安心と楽しみのために使っています」のように、望む状態を言葉にしてもよいでしょう。読んで背伸びを感じるなら、「そんな暮らしを、喜んで迎える準備をしています」と書き換えても構いません。自分が温かい気持ちになれる一文を選んでください。

2.「受け取ってもいい」を、小さな場面で練習する
引き寄せでは、お金を受け取ることへの抵抗を「お金のブロック」と呼ぶことがあります。たとえば、報酬の話になると急に遠慮する、人に助けてもらうと申し訳なさばかり感じる、お金を望む自分を欲張りだと責める。そんな気持ちがあるなら、ノートにそのまま書いてみてください。
その隣に「私は、役に立った仕事の対価を受け取っていい」「助けてもらったら、ありがとうと伝えていい」と添えます。これは、望むあり方を繰り返し言葉にするアファーメーションの使い方です。言葉がしっくりきたら、褒められたときに打ち消さずお礼を言う、仕事を受ける前に報酬を確認するといった場面で試してみましょう。
ただ、収入には働く条件や家庭の事情なども関わります。お金が足りない理由を、すべて自分の心のブロックにしてしまわないでください。今は変えにくい条件があっても、願いを持つことまで遠慮しなくて大丈夫です。
3.お財布を整え、今日受け取った豊かさを思い出す
財布を開くたびにレシートがあふれているなら、一度中身を出して整えてみましょう。必要な記録を残し、カードやお札を戻す。お金が行き来する場所を大切にする、小さな浄化の時間にしても素敵です。新しい財布を買わなくても、今使っているものを丁寧に扱うところから始められます。
夜には、ノートに「今日、受け取ったもの」を一つ。仕事への報酬、相談に乗ってもらった時間、おいしかった食事など、思い浮かぶものを記します。現金以外のものは収入とは分けつつ、自分の暮らしを支えてくれた恵みとして味わってみてください。
支払ったお金にも、その先を思い浮かべてみます。「減ってしまった」で終わる日もありますが、「この食事で元気をもらえた」「この本に出会えてよかった」と思えたら、その気持ちを一言残す。お金が人やものを通じて巡っている感覚を、自分の経験から探す時間です。
願いを暮らしへ迎えるために、お金の流れも見る
願いが見えてきたら、そのために使えるお金も確かめましょう。金融経済教育推進機構J-FLECは、家計管理を収入と支出のバランスを管理することと説明しています。ノートには夢を書くページと、実際の金額を書くページを分けておくと便利です。
| 見直す場面 | ノートに書く問い | 試せる行動の例 |
|---|---|---|
| 増やす | 今の仕事や経験で、どんな価値を提供できるか。 | 担当した仕事と成果を整理し、評価や報酬について相談する準備をする。 |
| 残す | 使った満足感が薄いのに、続いている支払いはあるか。 | 使っていない契約を一つ確認し、継続する理由を考える。 |
| 受け取る | 対価を求めるとき、どんな言葉で自分を止めているか。 | 仕事を引き受ける前に、範囲・期限・報酬を確認する。 |
たとえば、毎月1万円を追加で残せるなら、1年間では12万円。利息や運用益を含めない計算です。「旅行のために12万円を用意したい」と思えたら、月々の余裕や支払いを見て、無理のない金額へ調整します。すでに節約している人なら、さらに削るより、働き方や利用できる制度を調べるほうが合う場合もあるでしょう。
「豊かさを先取りするため」と生活費を使い切ったり、お金が戻ることを期待して借り入れたりする必要はありません。叶った暮らしを想像する時間と、今日使える金額の確認は、どちらも大切にしておきたいところです。
次にノートを開く日まで、楽しみにできることを一つ
最後に、願った場面へ近づく予定を一つ添えます。憧れの宿の料金を調べる。やってみたい仕事の募集を見る。報酬について相談する時間を取る。準備の途中で気持ちが変わったら、その変化も書いておきましょう。
来週、読み返すときには、増えた金額だけでなく、受け取れた好意や、気持ちよく使えたお金にも目を向けてみてください。最初のページに描いた暮らしが、前より少し具体的になっているかもしれません。「お金がほしい」の先にある、自分らしい楽しみを育てていきましょう。
引き寄せの考え方そのものは、「引き寄せの法則とは」で紹介しています。
資料確認日:2026年10月10日。ノートの文例は実践の提案、金額は計算例です。